設立のことば

一般財団法人 鈴彦記念財団
理事長 鈴木 賢
戦後の日本は平和と豊かな生活と環境を大事にしてまいりました。そして世界の中でも存在感のある国になりました。科学の分野におきましても進歩と発展してまいりました。日本人の真面目で真摯な姿勢が世界の中でも認められてきたのと思います。
これからの社会を見ますと日本は少子高齢化社会に突入しております。これからどのようになるか想像もつきません。世界を見ても競争、戦争、貧困と厳しい現実が見られます。しかし、人の命の大切さは不変ですし、そのための研究開発の進歩発展は欠かせません。
故鈴木彦治は医療の充実と医薬の必要性を願っておりました。「父親が一本のワクチンがあったら助かっていた。」よく話しておりました。
今にち、生命、健康に関する人たちの期待は非常に多様なものがあります。当財団は故鈴木彦治の願いと、医学、薬学を中心にこれらの分野の向上を支援、助成をするとともに、宮城県における医学、薬学、この分野に関する学術交流の機会に助成を行うことによって保健向上を目的にスタートしました。
世の為、人の為、全ての人が協調をしあい、ともに成長することを祈願して財団を設立いたしました。今後の科学への礎となるようにこれからの時代に応じた事業や運営に努めて参りたいと思っております。